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airbnbで取材生活開始 - クラウドファンディングでニューヨークへ

2013年 ニューヨーククラウドファンディング取材記

f:id:hynm_rie_ehara:20161014145108j:plain遊歩道がビーチ沿いに続くブライトンビーチ

 

ニューヨークのスタートアップを取材するためのクラウドファンディングが、予想以上の反響で成功し、多くの人の応援を受けるかたちで日本を出発した私は、初めてニューヨークの地に足を踏み入れた。

早朝に到着してからまず私は、airbnbのホストから鍵を受け取るために、イエローキャブでブルックリン最南端に位置するブライトンビーチへ向かった。ホストは料理系のライターで、普段はマンハッタンで女性3人で共同生活していて、時々アパートの自分の部屋を空けてairbnbで人に貸し、その間気持ちのよい場所を借りて執筆活動をしているということだった。

初めての目的地が秋のニューヨークのビーチ!海辺を散歩しながら、最初から予想外の展開に、これから始まる予測不能な日々を想像してますます期待が高まった。

 

ウエストビレッジ滞在先のアパートの近くの風景

 

最初の滞在先に選んだのは、ローワーマンハッタンの西側にあるウエストビレッジ。あの映画やドラマでよく見る外に階段のついたアパート、タウンハウスが立ち並び、建物の趣を活かしたセンスのいいお店やレストランが集まる閑静なエリアだ。タウンハウスと木々が作り出す風景がなんとも素敵で、うっとりさせられる。最寄りは様々な路線が乗り入れている利便性の高い駅で、SOHOにも徒歩圏内の抜群の立地と、古き良きものと新しさが同居する貴重な場所だ。

私の滞在するアパートもブティックの上にあって、4.5畳程度の小さな個室が私の部屋だった。共有のキッチンとダイニング、シャワーだけのバスルームがあって、シャワーはルームメイトの一人と共有。シンプルなワードローブと、街の雰囲気とどこか似通った感じの趣味のいい小さなアパートから、私の取材活動はスタートした。

 

ニューヨークのスタートアップについてはある程度知識があった一方、ニューヨークそのものについてほとんど何も知らないまま慌ただしく日本を離れてしまった私。アメリカ本土にやってきたのも、観光以外で訪れるのも15年以上ぶりだった。

近所を散策し、なんて素敵なところなんだ!と感激した一方、たった一人で知り合いが全くいない場所にやってきたことが無謀に思えてきて急に少しだけ不安になった。

 

仮眠を取った後、はじめての予定に向けて支度をはじめた。こんなこともあろうかと、ニューヨークに9年住んでいるという友達の友達と食事する予定を初日の夜に入れていた。

彼女は、ありがたいことにアパートの下まで向かえに来てくれるという。到着の知らせに下に降りて行くと、キラキラした笑顔の女性が待っていた。彼女は、あっという間に私の緊張感を解いてくれ、近くのおいしいと評判のイタリアンへと案内してくれた。

彼女の名前はあずみちゃん。主にファッション誌向けのライターをやっていて、自分で映画を作ったりもしているという。9年も住んでいるという、ニューヨークの生活に関していろんなことを教えてもらいつつ、作っている映画の話や恋愛の話など、常に行動し続ける彼女に刺激を受けまくり、とにかく話がつきなかった。彼女は、全くスタートアップとは接点がなく、何も役に立てないけどりえちゃんなら絶対大丈夫!と言ってくれた。初日にこんな存在ができたことは、本当にラッキーだった。

 

翌朝、シャワーを浴びてから、料理系ライターであるairbnbのホストがおすすめしてくれた、Clunyで朝食を取った。West Villageの良さを凝縮したような雰囲気の場所でベーグルサンドをいただく。おしゃれで行き届いたサービスをしてくれるウェイターが、私の気分をより盛り上げてくれた。

秋晴れの気持ちよい日、そのままそこから歩けるハイラインへ向かうことにした。ハイラインは、廃線にになった線路を活用した空中公園で、マンハッタンの西端側、ミートパッキングと呼ばれるトレンディなホテルやショップが集まるエリアから、北に線路に沿って作られている。遊歩道沿いにはたっぷりと様々な草花が植えられているだけでなく、ところどころにアートが置かれたり、趣向が凝らされた休憩所やベンチが随所に配置されており、西側のハドソン川と東側のマンハッタンの景色と共に、歩くたびにその変化が楽しめる最高の散歩のための公園である。

f:id:hynm_rie_ehara:20161108165321j:plain様々な草花が遊歩道を彩る。右端下など、ところどころに鉄道の跡が残る

f:id:hynm_rie_ehara:20161108165314j:plainエンパイアステートメントビルと老舗ハイラインホテルが見えるお気に入りのスポット

夢中で写真を撮りながら、散歩を楽しむこと1時間。茶色い建物が立ち並ぶビル群の間を黄色いタクシーが忙しく走り抜ける様子をあちこちで見て、なるほどこれがよく見るニューヨークの風景かと、心にしっくりきた。

 

それからお昼は、今回の取材に協力してくれるというニューヨークに住む日本人女性と会うためにコリアンタウンに向かった。この時点ではまだ携帯通信環境がないままで、待ち合わせ場所が主要な場所ではない交差点という、日本だとあまりない指定に不安いっぱいだったが、すんなり会うことができた。

起業準備中のさとこちゃんは、これまた笑顔が素敵な女性だった。

ランチに連れて行ってもらったのはコリアンデリで、特に何か素敵というわけではなく、割とおいしく安くてチップいらない最高にコスパのいい場所であった。なるほどこうやってやりくりするのか、と、その日の朝食に3,000円近く支払って財布を心配していた私は生活のこつを学ばせてもらった。

さとこちゃんは、他にもニューヨークのテック系で働く日本人とつながりがあり、その人達ともつなげてくれるという。取材ターゲットにしていたような企業で働いている人はいないようだったが、ニューヨークに住んでいる数少ないテック系の日本人がどういう生活を送っているかも参考になると思ったので、とてもありがたい。また紹介の機会を調整して連絡をくれるということで、解散した。

 

その後、さとこちゃんに教えてもらった、公共図書館へ向かった。ハリーポッターの世界のような図書館が、無料で見学もできるという。

 

f:id:hynm_rie_ehara:20161109023632j:plainゴージャスな図書館の中。アメリカの社会保障番号があれば、外国人でも利用できるそうだ

 

ここまで、順調に予定をこなしてきた私。この後、初めてやらかしてしまうのである…。

 

(つづきは以下)

ehara.blog.houyhnhnm.jp