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ニューヨークファッションウィーク2016 - NYFW後編

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NYFW メイン会場の一つ The Gallery, Skylight Clarkson Sqのエントランス(写真がいまいちだったので白黒でごまかしてます…)

 

前編でも少し書いた通り、今回の2016年9月のニューヨークファッションウィーク(以下 NYFW)は、いろんな意味で大きく盛り上がっていたので、いくつかポイントをまとめて書いてみます。

 

 

業界から一般消費者イベントへ

アメリカファッション協議会(CFDA)は、これまで業界主体だったファッションウィークを消費者主体に変えることに決定しました。

プレスやバイヤー向けにショーが行われ、発表されたプロダクトが手に入るのは半年後というスタイルは、常に新しい情報でタイムラインが埋まる現代の消費者に合わない。ファッションもオンデマンドに対応していくべきという考えからだと思います。

 

消費者をショーに招待するブランドも増え、Tommy Hilfigerは、Gigi Hadidとのカプセルコレクションの発表のためだけに2日限定の移動式遊園地を水辺のPier 16にOPENさせ、ショーの翌日は一般に解放されました。Tommy's Pierと名付けられたこの遊園地には、Wiliumsburgのフードマーケットで有名なスモーガスバーグが全面協力した他、ネイルやレコードなどを扱うローカルショップが数多く参加し、おしゃれなカーニバルとして大きく盛り上がっていました。この情報後で知ったのが悔やまれます。すごく楽しそうでした…。

また、J.Crewのショーでは、よりリアルなプレゼンテーションを行うため、モデルに一般消費者が起用されたそうです。ちなみに、従来型の方法で参加するブランドの一部は、あえてアポイント制のクローズド形式を取って、逆に情報を出さないようにするなど違う方向にも変化が見られました。

www.instagram.com

 

See Now, Buy Now

ニューヨークでは、タッチパネル方式のフィッティングルームを店舗に導入するなど、先端テクノロジーを取り込むなど先進的なブランドとして知られるレベッカミンコフが先行してショーの直後に商品をなんらかの形で即購入できる"See now, Buy now"方式を取り入れていましたが、今回のNYFWから数多くのブランドがこの方式に切り替え、一般向けに広く売ることにより重きが置かれるようになりました。これは今までになかった非常に大きな変化だそうです。

上述したTommy とGigiのコラボでも、その場で発表された商品が買えるようになっていました。また、2月に発表されたリアーナのブランドFENTYとPUMAのコラボ商品は、Bergdorf Goodmanのウィンドウを飾り、POP UPショップをオープンさせて、即購入できるリアルな場を活用してローンチをより強く印象付けていました。

また、MADEというファッションウィーク中に発表された商品が購入できるサイトなども立ち上がっています。

ma.de

人種差別・文化盗用問題

今回の場合は、カニエ・ウエストがモデルをtwitterで一般公募した時にMULTIRACIAL WOMEN ONLYという表現を使ったことや、Marc Jacobsのショーでドレッドヘアを使ったことなどが物議を醸しました。こういう形で問題になると、時には不買活動が起きるなどしてブランドに大きな損失を与えることも少なくありません。日本に住んでいるとあまり実感ありませんが、アメリカでここ数年アパレルブランド周辺でみられる重要な問題なので少しだけ書きました。

 

Cooper Hewittは、5ドルで入場できるこじんまりとしたいい美術館です

 

さて、私はというと、前編で書いた2つのブランド以外には、Cooper Hewittで開催されていたトムブラウンセレクトの靴の展示を見に行ったり、プレゼンテーション形式のブランドのショーをいくつか見に行きました。会場はホテルやギャラリーが多く、ほとんどがチェルシー近郊でした。Milk Studiosで開催されたショーは、同時に小物系5ブランドが見れるもので、それぞれメインの小物の特性に合わせた独自のプレゼンテーションで非常に興味深かったです。

Chloe Gosselinのショーでは、ずらっと並んだ生足のショーが見れました

 


最後に棚ぼたで見に行くことが出来たのは、ジェレミースコットのショー!さすが、Moschinoのクリエイティブディレクターとしても活躍する時の人ジェレミーのショーとあって、熱気がすごかったです。フロントローには、セレブもいろいろ来ていたようで、パパラッチが外にたくさんいました。大胆なグラフィックやスパンコールのカラフルなドレスが印象的なショーで、マッシュルームヘアのモデル達がかわいかったです。

ミッドタウンのメイン会場はローワーマンハッタンのものより規模が大きく、ウェイティングエリアにはジミーチューのドリンクサロン、ヘアサロン、コーヒースタンド、フォトスポットなどがあってより華やかでした。

 

はじめてのファッションウィークでしたが、想定より多くのショーを見に行くことができて本当に有意義な滞在になりました。NYFWに参加している著名なブランドには、トムフォード、トムブラウン、マークジェイコブス、フィリップリム、DKNY、カニエウエスト(Yeezy)、レベッカミンコフ、トミーヒルフィガーケイトスペードアレキサンダーワン、THE ROW、Opening Ceremonyなどがありますが、オンラインに強い新興ブランドであるTELFAR、Vfiles、Kithなどの動向に注目しています。

NYFWが一般に対象を広げられつつあるので、今後より楽しいイベントになっていきそうでとても楽しみです。次回は、思ってたより早く歩くモデルに対応できるカメラ持参でリベンジしたいです(いい写真が全然撮れなかった…!)

 

前編は以下

ehara.blog.houyhnhnm.jp

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